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「筆耕」「表装」の相場は?

次に「筆耕」と「表装」に関する相場についてです。

■筆耕の相場は?

「筆耕」の相場ですが、家系図の筆耕を専門にやっているという書道家が見当たらないのでこれは本当にわかりにくいです。表彰状や宛名書きなどの実用書道であれば一文字○○円位(30~50円くらいでしょうか)というある程度の相場があるのですが・・・家系図となると系線(家系図の人と人をつなぐ線)を書く技術が必要だったり、全体のバランスを考える芸術書道の心得が必要であったりするので見当がつきません。

インターネットで調べてみても「家系図の筆耕○○円~」というところが全く見つかりませんでした。

特に芸術書道の分野になると書く人によって全く価格が違うようで、例えば掛軸に20文字程度の字を書いてもらう場合も、書道教室の先生に頼めば数千円~やってくれる方もいますが、師範クラスの先生に頼むとウン10万になったりします。

上記で調査した行政書士事務所の「家系調査」「筆耕」「表装」全て含めての価格から、「家系調査」「表装」にかかるであろう価格を引いて見当をつけると、 おそらく4~10万円前後ではないかと思います。

字数だけで400~1000字有り、その上バランスを考慮する手間隙や技術を含めて考えるとやはり最低でも4~5万円以上はかかってもおかしくないかなと思います。

※「筆耕」についてご参考に 家系図の筆耕は、必ずしも師範クラスの先生…すなわち書道家としてのランクが高い方に頼めばいいものができるというものではありません。

実用書道と芸術書道ではまったく分野が異なり、例えば素晴らしい芸術作品を書く先生が実用書道ではそれほど字が上手くなかったりもします。

かといって、実用書道で綺麗な字を書く方が、バランス感覚を必要とする家系図を全体的に美しく書くのは難しい場合も有ります。

綺麗な字を書く実用書道の能力と、バランス感覚に優れた芸術書道の能力、さらには通常の書道には使われない系線を書く技術が必要です。


■表装の相場は?

「表装」の相場ですが、まず「機械表装」と「本表装(手表装)」で大きく違います。


【機械表装】

「機械表装」の場合は、2~3万円位で十分に上質な表装ができます。

より高価な表装に比べると、若干品質の劣る固めの裂地が使われることが多く、また、仕立てもシンプルなものになってしまいますが、それほどこだわらない人なら、このくらいで十分です。

3~5万円位でさらに豪華で凝った表装ができます。

このくらいの価格帯だと、柔らかで上質な、表装にふさわしい裂地が使われます。仕立ても豪華で見栄えも良くなります。

よっぽどこだわる人で無ければこれ以上お金をかける必要は無いように思います。


【本表装(手表装)】

「本表装(手表装)」の場合は基本的に見積もりとなります。 最低でも5万円以上はかかるというのがある程度の目安です。

信頼できる表具師さんに頼めば、巻物・掛軸の本来の用途の沿った、伝統的な作成方法で仕立ててくれます。

機械表装に比べて値は張りますが、品質・見栄え共に文句なしです。